手すりの取り付け
廊下やトイレ、浴室、玄関、玄関から道路までの通路などに、転倒防止や移動補助のために手すりを設置。
手すり選びのポイント
縦手すり
段差の乗り越えや戸の開閉などで身体が不安定になる場所や、立ち座りなどで体重が上下する場所には、縦手すりを使用します。
横手すり
水平移動をする場所や、姿勢を保持する場所には、横手すりを使用します。
握り径
浴室やトイレなどの水まわりで使用する手すりは、しっかり握れるやや細めの32mm程度を選ぶのがよいでしょう。(廊下などの手を滑らせて使用する場所では、やや太めの35mm程度が使いやすい太さです。)
トイレ 手すり取り付けポイント
生活の中で、頻繁に利用するトイレは、身体の向きを変えたり、座ったり、立上ったりと身体に負担がかかりやすい場所です。
より長く自立した生活を続けるためにも、トイレの手すりは欠かせません。
スペースや身体の状況に合わせて、設置するようにします。
便器の側面にドアがある場合
1.出入り用縦手すり
2.移動用横手すり
3.立ち座りサポート・座位保持用手すり
便器の正面にドアがある場合
1.出入り用縦手すり
3.立ち座りサポート・座位保持用手すり
介助スペースがある場合
3.立ち座りサポート・座位保持用手すり
浴室 手すり取り付けポイント
つまずきやすい出入り口の段差、水にぬれた洗い場の移動、片足立ちになる浴槽の出入り口など、浴室内での動作は身体が不安定になりがちです。安全に入浴する ためにも、浴室内の手すりは数ヶ所に付けるとよいでしょう。使う方の身体の状況に合わせて設置してください。
移動に杖や支えが必要ない場合
1.出入り用縦手すり
3.浴槽出入り用縦手すり
4.浴槽内立ち座り用手すり
移動に杖や支えが必要ない場合
1.出入り用縦手すり
2.移動用横手すり
3.浴槽出入り用縦手すり
4.浴槽内立ち座り用手すり
5.洗い場立ち座り用縦手すり
段差解消
居室、廊下、トイレ、浴室、玄関などの各室間の段差及び玄関から道路までの通路等の段差を解消するためにスロープを設置したり、敷居を低くする等の工事。
スロープがあれば車いすの移動がスムーズです。
段差をスロープにして、車いすでの移動もらくらくです。
玄関などに式台を置けば安心です。
玄関の段差が小さくなり移動がラクになります。
浴室の段差をなくしてフラットにすると安心です。
出入り口の段差をなくし間口を広くした浴室ドア
すべり防止
部屋や浴室などの床材を、すべり止めや移動の円滑化などのために、すべりにくいものに変更。
浴室の滑りにくい床材を使うと安心です。
水にぬれても滑りにくい表面仕上げのタイルで洗い場移動でのスリップによる転倒事故を防ぎ、足元の安全性を確保します。
引き戸などへの変更
開き戸を引き戸や折れ戸、アコーディオンカーテン等に取替。ドアノブ変更や戸車の設置も含む。
トイレなどを引き戸にすれば簡単に開閉できます。
3枚の戸が連動して開閉がラクな3枚連動引き戸、立ち位置を変えずにドアを開け閉めできる引込み戸など開けやすい引き戸があります。
洋式便器への取り替え
和式便器を洋式便器(暖房便座・洗浄機能付も含む)への取替。
腰掛便器にするとラクになります。
座った姿勢もラク。立ち座りもラクです。
上記改修工事に付帯する工事
- 手すりの取り付けのための壁の下地補強など。
- 浴室の床段差の解消に伴う給排水設備工事など。
- 床材の変更のための下地や根太の補強など。
- ドアの取り替えに伴う壁や柱の改修工事など。
- 便器の取り替えに伴う給排水設備工事、床材の変更など。
※給排水設備工事のうち、水洗化・簡易水洗化に係わるものは除かれます。